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熊本でマクロビオテック料理を振舞う北里洋子先生(TAO塾)熊本でマクロビオテック料理を振舞う北里洋子先生(TAO塾)

お料理は"素"の素 〜女性には大切な時間なの〜

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お料理のお時間は主婦の特権!安らぎと、楽しさと、心の豊かさが湧き出す素的な時間♪

私は「美味しい」っていう言葉がすごく好きなんです。
だから、美味しく食べてもらいたいっていう想いは料理しているときに常にありますね。

その想いが美味し さの『素』っていうか。。。

切り方であり、炒め方であり、家族のためにこしらえようとする姿勢というのは
女性にとってありのままの姿なんですよ。

「お料理の時間は主婦の特権だと思います。主婦はこの時間を無駄にしたらもった いないと思います」と諭してくださる北里洋子先生。
このインタビューは、今までお料理が苦手だとずっと思い込んでいたKyokoを目覚めさせてくれました。
なぜなら、お料理は、私の心を豊かにしてくれるし、家族関係や運命さえも変えてくれるものだと思えたから♪
私の生き方に希望のスパイスを授けてくれた珠玉のインタビューをぜひお読みください。

文:ワッキー、Kyoko

北里洋子

Intervew / スペシャルゲスト
北里洋子

1945年 阿蘇郡小国町出身。
長年に渡り生協にて健康、環境、平和活動に取り組む。 元コープくまもと学校生協理事長。 久司道夫認定国際マクロビオティック料理講師として福岡岩田屋コミュニティカレッジ等にてマクロビオティッククッキングクラスを担当。 現在は、TAO WholeEarth料理教室主宰。 TAO食育菜園で無農薬自然農を実践しながら「医食農同源」をコンセプトに食エコロジーを追及している。
日本習字師範・未生流華道師範。特技:かずら工芸・山水画

Kyoko(以下 K):洋子先生は現在、阿蘇小国のTAO塾で「食」をメインにTAO WholeEarth料理教室を主宰され、無農薬自然農を実践しながら「医食農同源」をコンセプトに活動されていますが、そこにいたるまではどんなことをされてきたんですか?

私が、対外的に活動を始めたのは、今年30才になる娘が中学校を卒業してからなんですよね。それまで、社会の流れとかいろんなことに対しての、主婦的な感覚で感じるものはあったんですけど、子どもが家を出て独立するまでは、子供オンリー、家庭オンリーの生活だったんですね。

子供が帰ってきたら「おかえりなさい」、主人が帰ってきたら「おかえりなさい」っていう専業主婦として、家のことをやることが私の中でのコンセプトでした。

でも、子供が独立して、これから何をしようかなっていうときに、自分の中の活動としては環境活動がまずしたかったんです。それで、生協を通じて活動を始め、つい4年前までそこで食育・環境・平和の3本の活動をやっていました。

K: へ?、洋子先生はもっとずっと前からお料理教室をされているのかと思っていました。 今では、その食育・環境・平和の活動の中で、食育に最も力を入れてらっしゃるんですよね?

人間って食べなければ生きていけないじゃないですか。食べていのちを繋いでいくっていうのは、誰から教わるわけでもなくずっとやってきたことなんですよね。

そういういのちの繋がりに気付かせてもらえるのが「食」に力を入れるきっかけになったと思うんです。

例えば、りんご一個、おいもさん一個でも、その食べ物が経済的な流れの中で自分の前にある時、その背景に、どれだけの人の手がかかっているかとか、どれだけのエネルギーを使ってここまできているのかとか、どんな形で、どんな土地でこれが生産されているのかっていうのを想うと、 一つのものに、すごくドラマがあるんですよね。

りんごであり、おいもさんであり、食卓に並ぶまで、すごいドラマをしょってきているんですよ~。

K:なるほど~!ドラマですね!
そういうことを「いただきます」っていうちょっとした時間の時に、想えるといいですね。

そうですよね。「いただきます」っていう時の言葉の中に、自分の感謝の気持ちをどれだけ込められるかですよね。
いろんな人の手がかかって、雨や土の恵みがあって、それを料理にして自分の目の前にあるっていうことに感謝をする。

北里洋子

K: 「食育」というのは、単なる料理教育のことだけではなくて、洋子先生がおっしゃるように食ができるまでの想いや感謝を伝えていくことなんですね。
私は今まで、そういうことを想うことなく、「いただきます」も「ごちそうさま」も言わずにいただいていました。でもそうではなくて、食に込められたドラマを子供に話してあげることで、子供も私も、 いろんなことを想像して、自然に感謝ができるようになれるんじゃないかなって思いました。

そうです。それはお母さんの役目なんです。

今のお母さん達は忙しいから、「食べといて」っていう方も多いとは思うんですけど、せっかく子供に何か食べさせようと思う時には、 例えば、みかんひとつでも、「みかんを作ってくれるおじちゃんがいるんだよね」とか「これは海が見えるところで大きくなったんだね」って話してあげて欲しいんです。

作ってくれてる人に思いを馳せられるような想像力が身につくと、「食」だけではなくて、「物」や「友達」なんかに対しても思いを馳せられる心の優しい子に育つと思うんですね。

K: 洋子先生は食べ物を育てる"農"というところから関わってらっしゃいますよね。
ですからより食に対する想いが深いんじゃないかと思います。

一般的に「医食同源」という言葉が知られていますが、TAOの場合は「医食農同源」という"農"までおろしていってます。

種をまくでしょ。その種の上に5センチの土があったとしますよね。その種が太陽を目指して、5センチもの土を押し上げて芽を出してくるんですよね。そのときの力っていったら凄いものがあると思うんですよ。

植物が育つときには土の中の養分・水分や地中にいるたくさんの微生物、 それからお日様の恵みとかをうけてグイグイ伸びていくんですよね。その植物の伸びていく力っていうのは見ていると感動しますよ~。

植物は、ただ自分の子孫を残すためだけ、次の「いのち」を残すっていう使命感だけで生きているわけなんです。それを私たち人間が、実をいただいたり葉っぱをいただいたり根っこをいただいたりしてるわけなんですよね。

そういうことを、農作業しながら間直で見ていると「いのちのひとつらなり」を身に染みて感じます。

どんな育ちの悪いお野菜でもそういう使命感をもって生きているんだなって思うと、 粗末にはできないんです。

「いただきます」っていう言葉は、 「天地(あめつち)の恵みと、たくさんの人々の営みでの中で生かされている"いのち"に感謝して、あなたのいのちを私のいのちにさせていただきます」 という意味なんです。
そして、 「ご馳走様」は、 食べものを作ってくれた人、走り回って運んでくれた人、料理を作ってくれた人への感謝なんです。

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